自然に学び、物理で考え、化学で作り、役に立てる。

生命も含めた自然には圧倒的にすばらしいエネルギー転換システムが存在します。

光がかかわるものでは光合成や視覚があります。このような現象の原理を見出し、

分析・理解し、社会の発展に貢献できるような材料や製品を創出してゆくことが

化学者の務めです。そのためには、先ず以下のことを心がけましょう。

 

(1)動機は純粋に、結果は深く

思いついたらやってみる。そこから離れることなかれ。変化を見続け、結果から

何が語れるかを考える。他人の意見は方向を見出すための大切な声です。

議論は深く、広く、互いに尊重しあいながら。

データはその日に整理し、縦軸と横軸の意味を深く考え、事象を読み取り、学会や

論文として発表する覚悟でまとめる。同じ失敗を繰り返さないためにも。

「科学の創造性の基本は観察力・洞察力・展開力である(九大広報59号、

 梶山千里前総長談)」

 

(2)社会人として

Give and take。呼吸と同じで、出す(手を差し伸べる)ほうが先です。社会の中で

生きているということは、多くの人の見える支えや見えない支えの中で生きており、

そして今この時を、研究生活を送ることができている訳です。人はいろいろ。

考え方もいろいろ。だから助け合って生きて行ける。社会人としての自覚と、

おかげさまの気持ちを忘れずに。「謙虚にして驕らず(稲盛和夫氏)」

 

(3)話すこと、伝えること

話しはface-to-faceで、目を合わせながら。メールは事務的用件にとどめましょう。

「阿吽の呼吸」もヒトならではの相互理解です。伝えることも、相互理解があってこそ

成立することなのです。英文は必ず声を出して読むこと。心地よさが大切です。

日本語の“音”の奥深さも再認識できます。話す力と聞く力を磨きましょう。

「日本人は ナゼ日本から 学ばないのだろう(SKYWORD(2010.8)、

 ヘイヴンス・ノルマン日本大学教授)」